ノミを見つけてからというもの、ぴろ助は毎日ブラッシングしてくれるし、大きな音のする機械掃除機とかゆーバケモノをひきづって部屋中を歩き回るようになりました。それでも、ノミのヤロウはしぶとく生き残ってんだよね。
今までのノミ撃退作戦に限界を感じたぴろ助は、新兵器を調達してきました。そいつがノミ駆除シャンプーなる代物です。そいつを手にした時、ぴろ助の目がキラリと異様な輝きを見せたのをオイラは見逃さなかった。
嫌な予感は的中して、オイラは無理矢理お風呂場へ拉致されて、お湯を浴びせられたかと思うと新兵器を体中にかけられたんだ。ぶくぶくぶくってい〜っぱい泡が出て、ぴろ助はオイラの体をごしごしって一生懸命こすりまくった。なーんだ、けっこう気持ちいいぢゃないの。♪ふんふふっふ〜んyah!そりゃ鼻歌も出るっちゅうの。その後またしてもお湯をかけられたんだけど、これが実に長いっ!もっと泡切れのいいやつにしてくれよ。なんとか逃げようとしたんだけど、相手も必死だから逃げ切れなかったのさ。ぴろ助は噛まれるのを覚悟して、Tシャツ着用してた。水関係は苦手なんだから手早くたのむよ〜。
やっとすすぎが終わってタオルで拭いてもらった後、今度はクマゴローがオイラをおさえつけて変な機械を近づけてきた。”ごおぉ〜っ”とゆー音と熱い風を吹き出すその機械を片手に持ちながら、体中を撫でまわされた。ったくスタイリングが崩れたぢゃないか。体中ぼさぼさになっちまったんで、この日の毛繕いは大仕事だったよ。