SEIKO BELL-MATIC |
私にとっては初の機械式アラームウォッチとなる、セイコー・ベルマチックです。 機械式アラームと言えば、バルカンのクリケットとルクルトのメモボックスが有名ですが、国産としてはシチズンが1958年に初のアラームウォッチを発売しました。 シチズン・アラームの登場から9年後、国産初の自動巻きアラームとして諏訪精工舎が発表したのがベルマチックです。 |
発売開始から10年以上製造され続けたベルマチックには、ダイヤルとケースに多種多様のバリエーションが存在します。この時計はその中でも最もオーソドックスなデザインですね。 オーバルケースにホワイトダイヤル、アラームセット指示マークの赤が良いアクセントになっています。秒針の型がちょっとユニークですし、パッと見はわかりませんが、ダイヤルには細かい網目のテスクチャ模様が入っています。 シチズンアラーム初期型はルクルト・メモボックスをそのままコピーしたようなデザインでしたし、その後のアラーム針方式にしても、バルカン・クリケットに代表されるようなポピュラーなアラームセット方法でした。それに対してベルマチックは、内周回転式リングでアラームセットを行うという、まったく異なったデザインを採用しています。 内周回転式リングはワールドタイムやアルピニストにも用いられていますので、セイコーの得意技といった感じがしますね。 このモデルの正式名称は「40ベルマチック・ウィークデーター」で、搭載されている機械は17石自動巻きのCal.4006Aです。ベルマチックには他に曜日表示の無い「40ベルマチック・カレンダー」があり、こちらの機械はCal.4005Aとなります。 |
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ベルマチック、シチズン・アラームともに、クォーツ全盛となった70年代後半に姿を消してしまい、現在国産の機械式アラームは製造されていません。 バルカン・クリケットも復刻したし、ロシア製の安価なアラームウォッチも生産されていることから、国産の機械式アラームを是非また製造してほしいものです。 オリエントあたり作ってもよさそうなものなのに。。。
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