SEIKO   BELL-MATIC

bell1.jpg (35452 バイト)

bell2.jpg (16525 バイト) 私にとっては初の機械式アラームウォッチとなる、セイコー・ベルマチックです。
機械式アラームと言えば、バルカンのクリケットとルクルトのメモボックスが有名ですが、国産としてはシチズンが1958年に初のアラームウォッチを発売しました。
シチズン・アラームの登場から9年後、国産初の自動巻きアラームとして諏訪精工舎が発表したのがベルマチックです。

発売開始から10年以上製造され続けたベルマチックには、ダイヤルとケースに多種多様のバリエーションが存在します。この時計はその中でも最もオーソドックスなデザインですね。
オーバルケースにホワイトダイヤル、アラームセット指示マークの赤が良いアクセントになっています。秒針の型がちょっとユニークですし、パッと見はわかりませんが、ダイヤルには細かい網目のテスクチャ模様が入っています。
シチズンアラーム初期型はルクルト・メモボックスをそのままコピーしたようなデザインでしたし、その後のアラーム針方式にしても、バルカン・クリケットに代表されるようなポピュラーなアラームセット方法でした。それに対してベルマチックは、内周回転式リングでアラームセットを行うという、まったく異なったデザインを採用しています。
内周回転式リングはワールドタイムやアルピニストにも用いられていますので、セイコーの得意技といった感じがしますね。

このモデルの正式名称は「40ベルマチック・ウィークデーター」で、搭載されている機械は17石自動巻きのCal.4006Aです。ベルマチックには他に曜日表示の無い「40ベルマチック・カレンダー」があり、こちらの機械はCal.4005Aとなります。
機械式アラームはハンマーがリンを連打することにより音を発生させますが、ベルマチックはリンがミニッツリピーターのように棒リン状になっていることと、音を共鳴させるための二重構造の裏蓋を採用していないため、アラーム音は思ったよりも静かで、アラームと言うよりはむしろ”バイブレーター”機能という感じで、腕に伝わる振動で気がつきます

bell3.jpg (19320 バイト)
bell4.jpg (19157 バイト)

bell5.jpg (16439 バイト)
【アラームのセット方法】
<1>2時位置のボタンが押し込まれた状態でリュウズを巻き、アラーム用のゼンマイを巻き上げる。

<2>2時位置のボタンはそのままし、リュウズを一段引き上げて内周回転式リングのタイムセットを行う。

<3>2時位置のボタンを引き出す。⇒これでアラームON。

回転リングの指示マークと短針が一致するとアラーム音が鳴ります。ボタンを元に戻すとアラーム音は止まりますが、そのままにしていても10秒程度でぜんまい動力が切れて勝手に止まります。
さらにボタンを押し込むと日付が早送りされます。

bell6.jpg (22182 バイト)
ベルマチック、シチズン・アラームともに、クォーツ全盛となった70年代後半に姿を消してしまい、現在国産の機械式アラームは製造されていません。
バルカン・クリケットも復刻したし、ロシア製の安価なアラームウォッチも生産されていることから、国産の機械式アラームを是非また製造してほしいものです。
オリエントあたり作ってもよさそうなものなのに。。。

【セイコー ベルマチック】

●自動巻き(17石) ●Cal.4006A搭載 ●アラーム機能 ●SSケース ●日常生活防水

戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送