Boegi  Pocket  Watch

ボーグリのオルゴール付き時計です。私にとって、はじめての懐中時計となります。
オルゴール内蔵の腕時計は、ジラール・ペルゴなどの一部メーカーが製造していますが、数千万もする超高級時計で、とても私のような一般庶民には手が出ません。そんな中で20万円前後のオルゴール内蔵腕時計を発表した唯一のメーカーがボーグリです。しかし、その腕時計は携帯電話並の大きさがあり、さすがに買いたいという気にはなりませんが、ポケットウォッチとしてはかなり魅力的な機能だと思います。


ボーグリは日本での知名度は低いですがスイスの老舗メーカーです。創業以来経営を継承しているボーグリファミリーの4代目、フランソワ・ボーグリはスイスの時計史と機械式時計の製作に魅了され、その技術を復興し前世紀の記憶を呼び覚ます新しいミュージカルポケットウォッチの創作に挑戦、その結果、低価格のオルゴール内蔵時計を発売するに至りました。

オルゴールにより音楽を奏でるという画期的な機能をもつ懐中時計が作られ始めたのは18世紀後半と言われ、当時の上流階級の人達のステータスシンボルとなっていました。
ミニ鍵盤の非常に繊細なチューニングと、音楽のそれぞれの音符に必要な何百本ものピンを取り付けた僅か20数ミリのオルゴールを時計に組み込む技術を身に付けていたのは、ごく少数のスイスの時計職人だけでした。
その後に起こった経済危機、そして時計の実用品化などの過程で、この技術は徐々に消滅していき、一時は途絶えかけたようですが、現在もかろうじてスイスの数名の時計職人に継承され、極限られた数量だけ生産されています。もしかすると、この素晴らしい伝統技術は、数年後には完全に途絶えてしまうかもしれません。

この時計に内蔵されているオルゴール機構は、スイスのサン・クロワにある超高級オルゴールメーカー、リュージュ社によって開発されたものです。リュージュ社も自社ブランドのオルゴールつき懐中時計を販売いて、同社のシンギングバードは日本でも人気があります。

この時計は表蓋が開閉式になっています。これは「サボネット式」と呼ばれ、蓋を開くとオルゴールは自動的に鳴り出し、蓋を閉じると停止する仕組みになっています。オルゴールの曲目はヴィバルディの「四季」、オルゴール用のゼンマイは裏蓋のネジによって巻き上げます。
ケースは真鍮製で、5ミクロンのゴールドメッキが施されており、前面ポリッシュ仕上げになっています。


実はこの時計は娘が誕生した記念に購入したもので、蓋の裏側に名前と生年月日、そしてメッセージを刻印しました。娘からその子供へと代々受け継いでくれると嬉しいですね。

 

 

【 ボーグリ ポケットウォツチ】

●手巻き ●真鍮ケース(5ミクロンGP) ●リュージュ社製オルゴール ●直径53ミリ ●暑さ14ミリ ●非防水

 

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