OMEGA   CONSTELLATION

オメガのフラッグシップモデルとなるコンステレーションです。
12角ダイヤルにクサビ型インデックス、そしてカレンダーの無いコンステは以前より欲しかったモデルです。しかし、コンディションの良い物は、最近では数が少なくなってきていて、なかなか見つけることができませんでしたが、偶然の出会いにより、ようやく入手することができました。

かつてパーカーの万年筆とロンソンのライター、そしてオメガの腕時計を指して”男の3種の神器”と呼んでいた時代があったそうです。万年筆には馴染みがありませんが、ロンソンのライターは何個か愛用しています。オメガとロンソン、古き良き時代に一世を風靡した”男の道具”に何か共通の魅力を感じるのは私だけではないはずです。
その昔、親父がオメガをしていました。独身時代に全財産をはたいて購入した高級品だったそうで、自動巻きの機能について自慢された記憶が残っています。”3種の神器”を手にしたことがよっぽど嬉しかったんでしょうね。私が時計好きになったキッカケのひとつが親父のオメガですので、オメガには特別な思い入れがあります。

オメガは各天文台でのクロノメーターコンクールにおいて、自社の誇る高い技術力によって他社を大きく引き離し、名実ともに精度世界一の座に君臨していました。その高い精度をもつ機械を搭載し、市販品として発売された最高品質の時計が30mmクロノメーターです。その後、オメガ生誕100周年を記念し、1948年に初の自動巻きクロノメーター搭載モデル”センテナリー”を発表。そしてセンテナリーに替わるフラッグシップモデルとしてコンステレーションが誕生しました。コンステレーションはオメガの精度探求の証として誕生したモデルということが言えます。

コンステレーションは1952年に誕生しましたが、当時、アメリカ国内においては、既にコンステレーションの名称は他社が商標登録していたため、時計本体へはモデル名を入れず”グローブマスター”として約2年間販売されていました。
誕生以来、全てのモデルにクロノメーターを搭載し、同社のフラッグシップとしての歴史を刻んできたコンステレーションは、現行モデルも一部のクォーツモデルを除いてクロノメーターを取得した自動巻きムーブメントを搭載しています。
コンステレーションと言えば、1982年に”4つ爪ベゼル”が誕生し、現在も続くデザイン面での個性となっていますが、個人的には昔のオーソドックスなスタイルの方が好きですね。

このモデル最大の特徴とも言える文字盤は、12角のダイヤルにクサビ型インデックス、ドルフィンハンド、アプライトのブランドロゴからコンステ象徴の星マークまでオールシルバーで統一され、シックな印象を演出、そして年代を重ねることによって生まれた、何とも絶妙な色合いを醸し出しています。
クサビ型のインデックスは”ハート型”とも呼ばれ、ファーストモデルにも採用されたコンステレーションを代表する形状であり、私の最も好きなインデックスデザインのひとつです。

ケースは既に所有しているCal.551搭載のモデルよりも厚みがあります。これはムーブメントの厚さの違いによるものなのでしょう。
ラグは当時のシーマスターの”ガッチリ”した印象とは対照的に流れるような形状で、優雅な感じを与えます。8角リューズもコンステの特徴のひとつですね。当時のオメガは細部までこだわりが感じられる贅沢な造りをしています。
コンステレーションのファーストモデルに搭載されたのは、クロノメーターモデルを継承する半回転式自動巻きのCal.352です。丸型緩急針を持つ352搭載モデルは、初期に極少数生産されただけで、すぐにCal.354に変更されています。
それから5年後、初のコンステレーション専用機として、そしてまたコンステレーション初の全回転式自動巻きとして、1957年に発表されたCal.505がこの時計に搭載される機械です。このムーブメントから24石に多石化されました。ムーブメントナンバーから1961年製造のものと思われます。
チラネジ付テンプにスワンネック型緩急針微調整機能付き、コパーメッキを施したムーブメントはオメガの真骨頂であり、当時のオメガの技術力の高さ、そしてマニュファクチュールとしての誇りが感じられます。
購入後すぐにオーバーホールに出したんですが、馴染みの時計屋さんに「すごくキレイな機械だ」とお褒めの言葉を頂きました。
コンステレーション搭載の500系クロノメーターは、オメガの自動巻きムーブメントの最高峰に位置する機械として、非常に高い評価が与えられています。
 
ケースバックはパッキン入りのスナップ式。同一リファレンスにはスクリューバックも存在するようですが、なぜ仕様の違うモデルが造られたのかは不明です。
裏蓋にはコンステレーションの象徴でもある天文台のレリーフが輝いています。天文台は時計関係者の聖地であり、星は時の象徴、つまり、このデザインはオメガの精度に対するこだわりと誇りを表しています。
Cal.551やCタイプが裏蓋への刻印なのに対し、初期〜Cal.505までは別パーツとして金無垢のメダルが貼付されています。星座と天文台のデザインも年代によって若干異なっているようです。

本来、コンステレーションにはジュビリーブレスレットが装着されていますが、これはシーマスターと同じライスボールリンクブレスです。いつかオリジナルのブレスに取り替えたいんですが、探してもなかなか見つからないので、まぁいいかなぁと思っています。
 

【オメガ コンステレーション】

●自動巻き(24石) ●Cal.5 05搭載 ●5.5振動 ●SSケース&ブレス ●1961年製造

 

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