BREITLING   CROSSWIND

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パイロット・クロノグラフの名門、ブライトリングのクロスウィンドです。
ブライトリングと言えば、回転計算尺を搭載したナビタイマーが有名ですが、クロスウィンドはクロノマットと同じウィンドライダー・シリーズに属する、より堅牢性を高めたモデルで、パイロットウォッチファンの間ではナビタイマー・シリーズはプロペラ機、ウィンドライダー・シリーズはジェット機に喩えられているそうです。(ホンマか?)
実は今までブライトリングにはあまり興味がなかったんですが、実際に手にしてみて、想像以上の質感の高さに驚きました。さすがに”時計は計器である”というポリシーを持つだけのことはあります。
クロスウィンドのケースはクロノマットよりひとまわり大きい42.7mm、全面ポリッシュ仕上げのためかなりハデですし、相当の重量感があります。個人的にはチタン製のようにあまり軽い時計より、ズッシリ感のある方が好きなので、まったく気になりません。主に革ジャンのお供として着用しています。
ブライトリングのステンレスケースは、150トンの圧力プレスで17〜21回叩き、その1回1回に熱処理して、冷やして叩くの作業を繰り返すことにより、滑らかな美しい曲線を生み出しています。さらに、ステンレス素材は数ヶ月野ざらしにして、その中でも錆びないものを使用するというこだわりをみせています。

時計全体のデザインは、どんな角度からでも目盛りが見えるようにという理由からドーム型を採用。ベゼルには時間計測の他に風防を守る役目を持つ、取り外し可能のライダータブを装備しています。また、リューズとプッシュボタンに小さな刻みを付け、パイロットが手袋をしていても回すことができるように配慮するなど、まさにパイロットのための機能性、操作性を追及しています。
風防は反射光の99%をカットする両面無反射コーティングサファイアガラス。ブライトリングでは大半のモデルに使用されています。この時計は黒文字盤ですが、風防が反射光を遮断するため光の当たり具合によって深い紺色に見えます。これがまたなかなかイイ雰囲気を醸し出してくれます。

文字盤中央のギョウシェ装飾やアプライトのローマンインデックスにより、ちょっとエレガントな雰囲気を演出しているようです。

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独特の形状をみせるパイロットブレスは、120個ものパーツで形成されています。見た目は壊れやすそうですが、実際には想像以上に頑丈で、もし破損した場合は購入後10年経過していても無料で修理してくれるそうです。メーカー側としても相当自信があるのでしょう。

ブライトリングといえば、かつてはヴィーナスのムーブメントを使用していたことが有名ですが、現在はほとんどがETA製をベースにしています。
クロスウィンドにはCal.ブライトリング13が搭載されていますが、これは現在の汎用クロノグラフとして最もポピュラーなバルジュー7750がベースムーブとなっています。
ブライトリングでは、エボーシュから部品をバラバラの状態で納入し、自社の製造工場であるクロノメトリーでチューニングを施しながら組み立てを行い、飛行時の過酷な重力にも耐えられるように完全にリファインされ生まれ変わったムーブメントを使用します。そのため精度・耐久性ともに信頼性はかなり高いと言われています。


ブライトリングの歴史は、1884年にスイス、ジュラ山脈のサン・ティミエ村でレオン・ブライトリングが時計工場を開いたことによりはじまりました。
創業当時よりパイロット用のポケットウオッチやコックピット機器の開発・製造に力を注いだブライトリングは、1915年に30分積算計を装備し、2時位置のプッシュボタンで「ストップ」「ゼロ戻し」の操作が可能な腕時計型クロノグラフ「30分タイマー」を発表しました。
当時のクロノグラフはすべての操作をひとつのボタンで行ういわゆる「ワンプッシュ式」でしたが、1934年にクロノグラフの操作性と機能性を高めた2つのプッシュボタンを取り付けた「プレミエ」を発表し、クロノグラフを各段に進化させました。
ブライトリングは1936年にイギリス空軍公式コックピットクロックに採用され、やがて、ダグラス、ロッキードなどの航空機メーカーにも供給を開始、これらの経験から航空界との絆を深めて行くことになります。
1942年には世界初の回転計算尺付クロノグラフ「クロノマット」を発表、回転計算尺を使用することにより、掛け算や割り算、走行距離や時速の計算、テレメーターや脈拍計としても利用されました。
1952年、ブライトリングは航空計測を可能とした腕時計を登場させます。航法を意味するナビゲーションと計時を意味するタイマーの言葉を組みあわせたナビタイマーです。 第二次大戦後の航空航法の要であったE6B計算尺を時計の文字盤に組み込むことによって、掛け算、割り算、地上速度計算、飛行マイル数(1分あたり)、ガソリン消費量、平均上昇、降下速度、上昇・降下距離の割り出しを可能としました。
1960年代には宇宙に目が向けられ、1962年5月24日、オーロラ7に乗り込んでいた宇宙飛行士「スコット・カーペンター」の腕には、ブライトリングのナビタイマーが巻かれていました。この時のナビタイマーは、宇宙空間での昼夜認識が相対的であるため24時間表示に改良されたものでした。後に、このナビタイマーはコスモノートとして市販されることになります。
1970年代に入ると他のメーカー同様クォーツ旋風の煽りを受け、1979年ついに会社閉鎖に追い込まれました。
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しかし1982年11月、元シクラ社の時計エンジニアであるアーネスト・シュナイダーが会社を引き継ぐことになり、早速グレンヘンに工場を作り、ブライトリング・モントレSAを創設しました。そして、イタリア空軍エアロアクロバットチーム、フィレッチェ・トリコローリと協力して開発した「クロノマット」。また、1952年に発表したナビタイマーを甦らせて「オールドナビタイマー」として確立。そして、アナログとデジタルの結合のクオーツ式時計の「エアロスペース」の3つを発表し完全復活を遂げました。
1999年、より高精度の計器を多くの人に提供すべくブライトリングは全製品をクロノメーターにするという誓約を発表、2001年には全モデルがCOSC公認クロノメーターとして認められました。

cross-8.jpg (14774 バイト) ブライトリングを正規販売店で購入すると「クラブブライトリング」に入会できます。このクラブの会員になるとメンテナンス代金割引、ニュースブライトリングの送付、メンバーズサロンへの参加など様々な特典が与えられます。まぁ首都圏在住でない私が実際に使うとすれば、オーバーホール特典くらいでしょうか。。。

 

【ブライトリング クロスウィンド】

●自動巻き(25石) ●キャリバー・ブライトリング13搭載 ●SSケース ●SSパイロットブレス ●両面無反射コーティング風防 ●100m防水

 

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