SEIKO   LAUREL

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「ローレル」というブランド名は、1913年にセイコーが製造した国産初の腕時計につけられたもので、由緒ある歴史的な名前です。最初の「ローレル」ブランドは、「セイコー」ブランドの登場により発売から10年あまりで姿を消しました。その後、1958年に中三針式として一度復活しています。2000年にはヒストリカルコレクションとしてオリジナルのデザインを再現した復刻版も発売されました。
復刻版発売を遡ること約5年、’90年代の半ばにセイコーが「ローレル」のブランド名をつけた腕時計を発売していました。数多くの魅力的なモデルを展開したローレル・シリーズですが、当時はあまり人気がなかったのか製造期間は極わずかで、現在は廃盤となっています。
この時計はそのローレルブランドのクラシックシリーズ〜AUTHENTIC LINE〜に属するモデルのひとつです。

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実は、この時計をはじめて見たのはある時計好きの方のHPで、いつかは手に入れたい憧れの時計でした。しかし、既に廃盤となっているし、市場での流通量が極端に少ないことから半分諦めていたんですが、運良く入手することができました。

さすがに高級ラインとして販売されたモデルらしく、シンプルでありながらも上品な姿は、カルティエ・ヴァンドームを髣髴させる気品を漂わせています。
文字盤には手間がかかるため現行では高級ブランド以外はなかなか見ることができなくなったエナメル加工が施されています。
琺瑯文字盤上に配されたローマンインデックスにブルースチールハンド、さらにクラシカルな書体を使用したロゴ等、全体的にアンティーク調を意識したデザインのように思われます。こんなところもクラシカルデザインが大好きな私にとっては魅力のひとつです。
フォーマルからビジネスシーンまで幅広く使えそうですが、つける本人に気品がありませんねぇ。。。
風防にはボックス型ハードレックスガラスが使用されています。


搭載されるムーブメントは21石手巻きのCal.4S24。この機械は、同じローレルシリーズの自動巻き用のCal.4S15とともにセイコーの本格的な機械式ムーブメント製造再開の第1号で、かつての52系の流れをくんでいます。耐震装置はセイコー独自のダイヤショックを搭載しています。
この4S系の機械には、医療用の精密機械に使用されている高精度素材が使われているそうで、耐久性の面でも非常に優れた実用性の高いムーブメントであると言えます。
このCal.4S24にパワーリザーブ機構を付加したのが、セイコーの最高級機クレドールに搭載されるCal.4S79で、定価は30万円を超えます。
ケースバックはシースルーになっていて、セイコー独特の綺麗な仕上げが施されたムーブメントを見ることができます。地板はグラスヒュッテの伝統的な技法である4分の3スケールプレートで仕上げられていますね。

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ストラップには茶色のクロコダイルを使用。これだけの内容でありながら、当時の販売価格は58,000円だったようです。全体的に非常にコストパフォーマンスの高いモデルだと思います。今、この品質の時計が発売されたら、かるく10万円以上はしそうですね。

【セイコー ローレル】

●手巻き ●4S24A(21石)搭載 ●琺瑯ダイヤル ●ブルースチールハンド ●SSケース ●クロコダイルストラップ ●日常生活防水

 

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