マーベルシリーズは’５６年〜’５９年の４年間製造されましたが、その間に何度かマイナーチェンジが行われています。
ロゴマークの上に”Ｓ”マークが打たれているのが初期型の特徴で、さらにこの時計にはセイコー独自の耐震装置「ダイヤショック」も搭載されていないので、極初期のモデルだと思われます。
搭載されるムーブメントについても、初期型は１７石の手巻きでチラネジ付きテンプですが、その後は石数が１７、１９、２１石と３種類が製造され、中期型からはスムーステンプに変更されたたようです。

現行品と違い、リューズを巻いたときの”かえり”がかなり強く感じます。
それにしても、この時代の時計はみんな小ぶりですねぇ。今のデカ厚の流行なんて、昔は誰も考えてもみなかったでしょうね。

金張りケースにＳマーク、細い時分針に時代を感じますね。