NIVADA Chronomaster Aviator-Sea-Diver |
”名機”バルジュー23搭載のニバダのダイバーズクロノグラフです。 ニバダというブランドについては、現在、日本国内ではあまり馴染みがありませんが、1925年にスイスのグレンヘンで誕生した創業70年を超える歴史あるブランドで、欧米ではかりメジャーな存在です。 ニバダのクロノグラフは、様々なメーカーのムーブメントを搭載していたことでも知られ、このアビエーター・シーダイバーにもヴィーナス150やランデロン248を搭載したモデルもあります。その中で、バルジュー23を搭載したものを探していたんですが、ようやく念願かなってコンデイションの良いものを入手することができました。 |
この時計は70年代前半に製造されたものと思われますが、この時代は回転ベゼルを装備した、いわゆるダイバーズ・クロノグラフが数多く作られたようです。この頃から、時計の防水性というものがかなり重要視されはじめたのではないでしょうか。 また、当時のスポーツ系クロノグラフの特徴として、スピードマスターのファーストモデルにも使用されたアローハンドがあげられます。この形の分針はかなり見かけますので、相当流行したんでしょうね。 黒の回転ベゼルに黒のダイヤル、そしてタキメーター装備というのは当時の他のダイバーズクロノと同様ですが、グレーのインダイヤルというのは珍しいと思います。 30分積算計のレッドゾーンはカウントダウン用だと言われていますが、5分のカウントダウンっていったい。。。 この時計の最大の魅力は、搭載されている機械が名機の誉れ高いバルジュー23であるというところです。 |
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バルジュー社は1914年に開発したCal.22によりその名声を高めました。更にその2年後に開発されたCal.23は完成度が高く、同社の最高傑作と呼ばれ、1974年にクォーツショックにより製造を中止するまで、半世紀以上に渡り改良を加えながら生産され続けました。 Cal.23の完成度の高さはパテック・フィリップのベースムーブに採用されたことでも明らかです。 このCal.23に12時間積算計を加えたのがCal.72、更にムーンフェイズを付加したものがCal.88で、これらの派生ムーブメントも高級機として人気が高いですね。 この時計に搭載されているバルジュー23は、60年代後半から生産された後期型です。既に所有しているジャッケ・エトアールに搭載されているものが、50年代初頭に製造されたデッドストックを使用しているので、両者を比較してみました。 |
風防はドーム型のプラスチック風防で、ベゼルから盛り上がったこの形は、当時のダイバーズ・クロノによく見られる特徴のひとつでもあります。 個人的には、現在のフラットな風防より、丸みを帯びたドーム型風防の方が好きですね。
スクリューバックのケースを採用することにより、20気圧防水を実現しています。当時としては十分なスペックを誇っていたのではないでしょうか。
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