OMEGA SEAMASTER PLANET OCEAN |
2005年のバーゼルフェアでデビューした、オメガ・シーマスター・プロフェッショナル600「プラネットオーシャン」です。 「プラネットオーシャン」とは、"水の惑星"、すなわち地球を意味しています。”私たちの生活は美しい水とともにある”というメッセージをそのネーミングに託していて、オメガの海洋環境保護活動10周年を記念するモデルでもあります。 従来のシーマスター・プロフェッショナルは300m防水でしたが、かつてヤヌス計画の際に使用したモデルと同様の600m防水へ一気に2倍のスペックアップが行われました。ハイスペックの本格ダイバーズでありながら、洗練されたデザインはタウンユースでも十分に活躍できそうです。
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プラネットオーシャンは、1957年に製造開始されたシーマスター300のデザインを引き継いでいます。時分針にはアローハンドを採用し、先端を切り落とした台形型インデックスとアラビア数字の組み合わせによりクラシカルな表情を演出しています。秒針
先端のオレンジもいいアクセントになっていて、バランスの取れたダイヤルデザインは流石オメガといったところです。
ケースは14,5mmと水圧に耐えれるようにかなりの厚みを持たせてあり、手にするとズッシリとした重量感が感じられます。堅牢性も従来モデルより数段向上しているようです。裏蓋にはシンボルマークのシーホースとモデルネームであるプラネットオーシャンの刻印が刻まれています。ちなみにダイヤルにはプラネットオーシャンの表記はなく、”シーマスター・プロフェッショナル600m”がこのモデルの正式名称のようです。 |
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搭載されるムーブメントは27石の自動巻き、Cal.OMEGA1120(ETA2892−A2)をベースとしたCal.OMEGA2500C、48時間のパワーリザーブを持つコーアクシャル搭載のクロノメーター仕様で、振動数はベースの8振動から7.5振動(252200A/h)に改良されています。 今後、オメガの全モデルへの搭載を予定しているコーアクシャル機能について調べてみました。 『コーアクシャル(Co−Axial)』は、1977年にイギリスの時計師ジョージ・ダニエルズが考案した機構で、18世紀にトーマス・マッジがレバー脱進機を発明して以来、初めて登場した全く新しい仕組みの脱進機です。
この脱進機の特徴は、2枚のガンギ車を同軸上(コーアクシャル)に配置し、ガンギ車の歯先にかかる摩擦を最小限に抑え、エスケープメントへの注油をほとんど不要にすることにより、従来のクラブツースレバー脱進機よりも、メンテナンス・サイクルを5〜10年と飛躍的に向上させる機械式機構です。 |
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また、この脱進機に接触しているオメガのフリー・スプラングテンプが相乗効果を生んで更に精度を高めています。 このフリー・スプラングテンプは緩急針のないヒゲゼンマイと慣性モーメントを変えられるテンプで、ROLEXのマイクロステラスクリューと同様の機能を有しています。天輪・天真への衝撃を和らげる為に4本のアミダを持ち、微細精度調整が出来る2個のマイクロスクリュー(ミーン・タイムスクリュー)を持つことにより、ヒゲ挟みに挟まれたヒゲの接触変化によって起こる精度変化を無くします。 今後、コーアクシャルが21世紀のムーブメントの主流となるのかどうか注目するところです。 |
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ブレスレットにも従来モデルから改良が加えられ、3連式のかなり重量感があるステンレス無垢タイプとなっています。腕に付けると、ほど良い重量感とブレスの上質感によって、他のオーバー40mmの時計に比べ、かなり心地よい装着感があります。 | |||
最近、有名ブランドのニューモデルはやたらと高額となっている中で、この時計は全体的にかなり質感が高く、600m防水を備える本格ダイバーズであるうえに、コーアクシャル機能を搭載したハイスペック機としては、良心的な販売価格ではないかと思います。
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