リコーエレメックス（株）は、その名のとおりコピー機で有名なリコーグループの会社ですが、その前身である高野精密工業（株）はタカノのブランド名で時計を販売していました。
しかしながら、タカノブランドの時計が製造されたのは１９５５年から１９６２年までのわずか７年間であり、現存数も限られているためオリジナルを手にすることはかなり困難だと思います。

復刻版は発売年にちなんで１９６０本製造されました。
オリジナルの仕様は１９石、２１石、２３石の３種の手巻きムーブを搭載、振動数は５振動でプラスチック風防を採用していましたが、復刻版は１７石の手巻き、８振動のハイビートを搭載し、風防はクリスタルガラスです。

オリジナルを忠実に再現とはいってませんが、それでもカーブした文字盤や、それに合わせてゆるやかなカーブを描く針、そして球面クリスタルと、なかなかイイ雰囲気を出しています。

裏蓋にはシリアルナンバー”１５９７”が刻印されています。