Seikomatic   Weekdater

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1960年にセイコーマチックのファーストモデルが登場して以降、セイコーの自動巻きには「マチック」のペットネームが使用されるようになりました。当初は日付表示無しのシンプルな3針モデルでしたが、その後デイト機能を搭載した「セイコーマチック・セルフデータ」が発表され、そして1963年に曜日表示を付加した「セイコーマチック・ウィークデーター」が生まれました。
この時計は1965年に製造されたもので、私と同じだけ年を重ねてきた同級生です。やっぱり自分と同い年のモノには思い入れを感じますねぇ。

当時のセイコーのモデルは、グランドセイコー・キングセイコーに代表されるセイコースタイルが強調されていた時期であり、この時計も非常に素晴らしい鏡面仕上げが施され、光の反射がとてもキレイに感じられます。
6時位置に曜日表示がある時計は、セイコーではあまり多くありませんが、シンプルでありながら気品を感じさせるダイヤルも完成度が高く、現代でも十分通用するデザインではないでしょうか。
個人的には、セイコーはこのモデルのようにバーインデックスにドルフィンハンドが一番好きです。
文字盤に描かれた「こま(ジャイロ)」のマークは、諏訪製自動巻きのシンボルで、諏訪精工舎初の自動巻き「ジャイロマーベル」に端を発するものです。

マチックシリーズには、ジャイロマーベルに搭載されていた、手巻き機構を省略した自動巻き機構の「マジックレバー方式」が採用されています。
手巻きが省略されたことにより、リュウズはゼンマイを巻くためのものではなく、時刻合わせをするためのものという認識がなされ、その結果、リュウズは大幅に小さくなり、4時位置に埋没した形のケース一体型となりました。
ウィークデータは発表以来何度かマイナーチェンジを行いましたが、この時計にははじめて秒針規制装置(ハック機能)と微動緩急調整装置が施されたCal.6218が搭載されています。
現在はハック機能搭載の時計は珍しくありませんが、当時、秒単位まで時刻合わせができる時計というのは、かなり画期的だったのではないでしょうか。
機械や外装部品はグランドセイコーとまったく同じ、セイコーマチック・クロノメーターというモデルが存在しますが、搭載されているムーブメントは12型の35石、62系の最高級機と呼ばれる6245Aです。
つまり、この時計に搭載された「62系」と呼ばれるムーブメントは、後にグランドセイコー初の自動巻きへと進化する、信頼度の高い機械だと言えます。

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当時は「多石化時代」とも呼ばれ、受け石の数が多いほど高級機とみなされていたようで、このモデルも35石が使用されています。
セイコーマチックには39石という多石モデルも存在しますが、オリエントでは「グランプリ100」という100石搭載モデルもありました。さすがオリエントですねぇ。。。

文字盤上の「ダイヤショツク」とはセイコー独自の耐震機能の名称です。
昭和30年代、各メーカーで耐震装置が開発され、それぞれ独自のネーミングが付けられました。ちなみにシチズンは「パラショック」で、タカノが「ニュートロショツク」、オリエントは意外にも「アンチショック」「インカブロック」というオーソドックスな(オリジナリティーのない)ネーミングでした。

裏蓋には王冠とイルカマークが刻まれ、50m防水であることを示しています。
スポーツモデルでもないのに、当時としてはかなり高い防水性能を誇っていたと思います。


【セイコー セイコーマチック ウィークデーター】

●自動巻き(35石) ●Cal.6218 A搭載 ●SSケース ●日付・曜日表示 ●50m防水

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